【新連載】星のCafe★プラネ　第６話～September長月の星の巻～

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こんにちわ

星のCafe★プラネにようこそ

このコーナーでは毎月のプラネタリウムということで、
季節毎に見える星や星座、天体現象について
お伝えしていきたいと思います。

ぜひ、星や宇宙に興味がある方は、

ご覧くださいね☆彡

それでは、今回は９月の星空についてお伝えします。

秋～夏の星座に惑星、お月様が見応えあり

9月は中秋の名月にあたる満月が21日に起き、その他にも金星、土星、木星と惑星と月が美しく見えるとき。そのほかにも、夏の大三角といった夏の星座や星も、まだまだ十分に見れます。ただ、この時期は明るい星が少ないので、月と惑星が星空観察のメインスターになりそうです。

深夜になるとカシオペア座にペルセウス座と、次々と秋の星座も昇りはじめます。秋の夜長に虫の音を聴きながら、初秋の星達と語り合ってみましょう。

9月10日頃、夕方は月と金星が接近

夕方、西の低空には宵の明星・金星が明るく輝いています。そして、10日頃には、金星の上に月齢3.5の細長い月が近づき、美しい眺めとなるはずです。さらに、金星の西側には、乙女座の１等星・スピカが輝き、地上付近の低空には水星が輝きます。

ただし、水星は、障害物があると見えずらい位置にあるので、観察するなら視界が開けた場所を探しましょう。

15日～19日頃月が木星、土星に接近

中旬になると月が木星、土星へと接近します。19時頃の東南の空に明るく輝く2つの星が木星と土星。そして、9月15日～19日は月が木星と土星の真下を通りすぎ、17日は月と土星、18日は木星に接近。ホロスコープを片手に月と木星、土星のアスペクトを、星空で捉えるのも楽しいかもしれません。

ちなみに、木星は太陽系最大の惑星であり、土星よりも地球に近く、明るく光って見えるのが特徴です。さらに、木星の南東側には秋の一等星・みなみのうお座のフォーマルハウトが輝き、夏から秋へと移り変わる夜空で、惑星の饗宴をお楽しみください。

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（土星の様子／NASA　探査機カッシーニ撮影）

　21日の『中秋の名月』は満月

秋は空気が澄み、星空がキレイに見えます。そして、これから秋が深まるにつれてお月様もひときわ美しく見えるでしょう。とりわけ、今月は中秋の名月が見どころ。太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のことをいい、2021年は９月21日にあたります。中秋の名月は美しい満月というイメージがありますが、名月は必ずしも満月とは限らないのですが、今年は見事に満月にあたります。

中秋の名月は農業の行事と結び付き『芋名月』とも呼ばれます。太陰太陽暦の9月13日は『栗名月』、あるいは『豆名月』といい、いずれも秋の味覚に因んだ呼び名がついていて、何だか美味しそうな香りがするお月様ですね。

21時頃の空では、満月の明るさに負けず劣らず、勢いよく輝く木星、土星が見えます。惑星と月の輝きの競演もお月見に華を添えてくれることでしょう。ぜひ、スイートポテトや焼いもを頂きながら初秋の名月をお楽しみくださいね。

　Let’s Find Your Star秋の星座を星を見つけよう

こと座のベガ付近にある二重星ダブル・ダブルスター

9月は夜半～朝方にかけて秋の星座が昇りますが、夜の天頂には夏の大三角が輝き、まだまだ夏の星座が楽しめます。中でも天頂に輝く、夏の大三角は、はくちょう座、わし座、こと座と天の川を囲む代表的な夏の星座が集まるポイント。

そして、夏の大三角のひとつである、こと座のベガ付近を双眼鏡で見ると、ダブルダブルスター（イプシロン星）と呼ばれる二重星が見えます。

よほど視力が良ければ、二重星として見えるそうですが、双眼鏡であればカンタンに見れるでしょう。双眼鏡がなければ、オペラグラスでも見つけられるはずです。

20時頃は、まだ天頂に輝いているので、星を見上げるのは厳しい角度ですが、西側にズレる夜中になると、見やすくなるので、双眼鏡での観察もおすすめです。

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（夏の大三角と天の川の位置　画像／国立天文台）

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(右が1等星がベガ。その左側の二重星がイプシロン星／Wikipedia)

秋の夜空に佇む一等星、みなみのうお座の『フォーマルハウト』

初秋のこの時期になると、夏の代表的なさそり座が西に傾き、秋の星座が見え始めます。明るい星が少ない秋の南東の空の暗がりには、ぽつんと輝く星・フォーマルハウトが目につきます。

この星は、黄道12星座の魚座とは違う星座の『みなみのうお座』の一等星として知られています。

みなみのうお座はギリシア神話では、怪物デュポーンから逃げようと魚の姿に変えた愛と美の女神アフロディーテの姿とも言われています。フォーマルハウトは魚の口という意味。みずがめ座の下にあるこの星座は、ちょうどガニメデが持つ水瓶から滴る御神酒を飲み干す魚の姿を描いています。

今年はフォーマルハウトの西側にあるやぎ座に木星、土星があり惑星と恒星の共演が楽しめそうです。