10月の星空案内☆彡 - 石井瑠香の星のCafé

　　　（М31アンドロメダ銀河／国立天文台　ハワイすばる望遠鏡）

こんにちわ　こんばんわ

早くも9月が過ぎようとしていますが、

今月も、思えば激動でしたね

英国女王陛下の逝去あり、

あちこちで台風被害あり、

安倍さんの国葬あり、、、

何でもアリの一ヶ月。

これからも、ますます何でもアリなんで

みなさん、乞うご期待

こういうカオスな時代はね、

もう、とことん楽しんだもん勝ちでっせ

そんなわけで10月もカオスパニックを

楽しみたいと思います

さて、こちらの台風被害ですが、

清水の断水は少しずつ回復しております。

でも、まだまだ不便な生活をされている

方も多いので早い復旧をお祈りします

というわけで、来月の星空案内と

星の動きをお伝えします。

今日は星空案内からお伝えします。

天気が悪くて星空からアウェイの

日々が続いてますが、お天気のいい日は

秋の星空を楽しんでみてくださいね

　 10月の星空案内　

日が暮れると木星、土星が南の空に現れ、西に傾く夏の星座と秋の代表的な星座とともに天球を賑わせます。さらに、火星も12月の最接近に向けて明るさを増していくとき。
夜半には東の空から、プレアデス星団、アルデバランとおうし座星系、オリオン座、ふたご座など冬の星座チームも続々と登場。また、おうし座流星群、オリオン座流星群と、ふたつの流星群もみられ、実りの秋の収穫を祝うかのように賑やかな星の饗宴が楽しめるでしょう。

10月の星暦

1日　水星が留

３日　上弦
8日　寒露（太陽黄経195度）
10日　スポーツの日／満月
11日　おうし座南流星群が極大

（見頃は11月の上旬まで。1時間に2個程、条件×）
20日　土用（太陽黄経207度）
22日　オリオン座流星群が極大
（見頃は極大を中心とする前後、

　数日間の夜半から未明。1時間に5個、条件△）
23日　霜降（太陽黄経210度／土星留）
25日　新月／部分日食（日本では見られない）
30日　火星が留

今月のスター・トピックス

　10月４日～9日かけて月が木星、土星に接近

秋分を過ぎた10月に入ると日が暮れるのが、ますます早く感じられます。そして、すっかりと日が沈んだ18時頃の南の空には木星と土星が明るく輝き、4日～9日かけて、満月に向かう月が接近。まずは5日は、ちょうど土星の真下に８日～９日は、満月に近い月が木星の真下を通りすぎます。土星を通り過ぎた6日は、秋の一等星フォーマルハウトの左上に月があり、土星とフォーマルハウトと月の並びも、なかなかステキな眺め。ぜひ、秋の月と星の共演をお楽しみください。

(画像／国立天文台）

　10月6日～18日は水星が西方最大離角　

　　　　　　　　　　　　　明け方に水星が良く見える
地球よりも内側を周る惑星は水星と金星。太陽に近い惑星なので、見かけの位置が太陽から大きく離れることはありません。そのため、水星が観れるのは、日の出前か日の入り後のわずかな時間に限られます。そして、９日は水星が西方最大離角になり、水星が見かけ上、太陽から最も大きく離れる観察のチャンス。東京では６日～13日までの約1週間、日の出30分前の東の空の低い位置に輝く水星を見つけることができます。海側など、できるだけ東側が開けた場所で観察することをおすすめします。

14日は月に火星が接近。日毎、明るさを増す火星に注目

(画像／国立天文台）

10月の夜半頃、ふと東の夜空を見上げると、４つの赤い星が現れているのに気づきます。一つは、おうし座のアルデバラン、2つ目は東の低い位置にはオリオン座のベテルギウス、3つ目は、北東の空高くには馭者座のカペラ、そして、4つ目は火星。

さて、この中で火星はどれでしょうか？
星座に慣れないと、これらの4つの星達は、それぞれが赤っぽく見えるので、どれが何だかわからなくなってしまうもの。ですが、これらの星の中で、これから、ますます明るさを増していくのは火星。12月の火星大接近に向けて、ひときわ明るく輝く姿が天頂に見て取れるようになるでしょう。
ホロスコープでの火星は双子座に半年間、留まる時期ですから、天球でも、火星の見かけの位置はあまり変わらないはず。なので、だんだん明く染まる赤い星が『火星』と覚えておけば他の一等星と見分けがつくでしょう。

そして、14日は火星の真上に月が接近。23時頃～朝方にかけてが見頃です。東の空から昇る冬の星座と共に、３つの赤い一等星と火星を見比べて微妙な色の違いを観察するのも楽しいかも。冬の星座と惑星のハーモニーは、ことのほか見応えありです。

おうし座南、オリオン座流星群と流星群が見頃！

　　　　　　　　　　　流れ星に願いをかけるチャンス

これから秋が深まるにつれて、様々な流星群が極大期を迎えていきます。
１０月は2つの流星群が極大を迎えるので、星空をふと見上げれば、流れ星を見る確率が高くなりそうです。いずれの流星群も毎年、たくさんの流星が出現する流星群ではありませんが、ふだんよりも流れ星を見る機会が多くなるので星空を眺めながらお願い事をするチャンスもアップ。

ぜひ、秋の夜中に星に願いをかけてみましょう

10月10日頃～11月前半期10日極大期　

　　　　　　　　　　　　　おうし座南流星群極大　
・出現時間帯　夜半～朝方　

　　　　　（極大期を挟み長期間観察できる場合も）
・出現個数　1時間あたり1～2個程
・条件　2022年は満月期にあたり条件は×

10月22日頃　オリオン座流星群極大　
・出現時間　　極大期を挟み4～5日の夜半～未明
・出現個数　　1時間あたり5個程度
・条件　　　　新月に近く条件は△～〇

　★今月のおすすめ星座★

秋の一等星フォーマルハウトとみなみのうお座

初秋のこの時期になると、夏の代表的なさそり座が西に傾き、天頂には夏の大三角が輝く中、秋の星座が主役に変わります。そして、明るい星が少ない秋の南の空に輝く星・フォーマルハウトが目につきます。この星は、黄道12星座の魚座とは違う星座の『みなみのうお座』の一等星として知られています。ポツンと輝く星ですがα星の周囲には塵の環で囲まれた姿がアルマ望遠鏡で観察されています（写真②）。見かけよりも実際は、かなり活発な恒星なのかもしれません。今年は、ちょうど、やぎ座～みずがめ座付近を進む土星がフォーマルハウトの南西側にあるので、見つけやすく惑星と一等星のコラボが楽しめそうです。

　　(画像①／NASAHubble宇宙望遠鏡　フォーマルハウト）

神話エピソード

みなみのうお座はギリシア神話では、天上の神々がナイル川の畔で宴会を楽しんでいたところ、突然、現れた怪物デュポーンから逃げようと魚の姿に変えた愛と美の女神アフロディーテの姿とも言われています。フォーマルハウトはアラビア語の魚の口が語源。この辺りの星が魚の口に部分に当たります。
みなみのうお座は、みずがめ座の下にあり、ちょうどガニメデが持つみずがめ座から滴る御神酒を、大きな口を開けたフォーマルハウトが飲んでいる姿と言われています。
日本では昔から、みなみのひとつ星やあきぼしと呼ばれ親しまれています。

実践編～みなみのうお座と

　　　　　　　フォーマルハウトを見つけよう～

★見つけやすい時間帯★

20時南中は10月17日頃。８月中旬は21時頃～、6月中旬は0時、5月中旬は午前3時頃に東から昇る。

★見つけ方★

みなみのうお座は、全体的に暗い星が多く、街明かりがないよほど暗い場所でないと全体を見るのが難しい星座。

まずは、一等星フォーマルハウトを目印に、全体像をつかむことがポイント。
2022年は土星が目印になるので、土星の下で明るく輝く星がフォーマルハウト。
秋の南の空の、やや低めの位置にただ一つ、明るく輝く星なので、見つけやすいでしょう。

また、秋の四辺形（ぺガスス座の胴体）の西の辺を南に伸ばした先にフォーマルハウトがあります。

全体の星を見るなら双眼鏡での観望がおすすめです。