教授との思い出～坂本龍一さんを偲んで～

(Ryuichi Sakamoto 2013 画像／ウィキペディア Wikipedia)

日付が変わった昨晩の深夜、
細野晴臣さんのラジオ番組『Daisy Holiday』で
細野さんが改めて教授とユキヒロさんの逝去に触れ、
その後Twitterで、細野さんの公式サイトからも
追悼文が発表されました。

今日は、そんなタイミングもあり、
3月28日に逝去された坂本龍一さんの思い出を、
個人的な体験を交えながら、

追悼させていただきます。

昨晩は、細野さんのラジオの後に
ニッポン放送でも教授を追悼する番組があり、
ほとんど朝方まで追悼放送を聴いて過ごしました。
改めて、教授とユキヒロさんがいなくなった

寂しさが増し、まだまだ、

現実を受け止め切れない自分がいます。

ホントに、まだ信じられない。
正直、ふたりの音楽を聴くのが、

今はとても辛いですね。

教授とユキヒロさんがいない世界なんて。
ありえない。。。

覚悟はしていたけれど、その時が
まさか、こんなにも早く、しかも
シンクロで来るとは思いませんでした。

きっと、よほど魂の絆が深い

お二人なんだと思いました。
ほぼ同じタイミングで

この世に生まれ、この世を去る。

まさにソウルメイトの間柄なんだと思います。

ここ数年、何となくYMOに関して胸騒ぎがして、
『この人達の音楽を、今のうちに

ちゃんと聴き込んでおかないと』という

焦りに似た衝動を感じていて、
折に触れて彼等の楽曲を聴いていました。

結果的に今、思うと、それは虫の報せ

だったのかなと思います。

改めて、お二人のご冥福をお祈りするとともに
細野さんのご健勝とご多幸を切に願います。

YMOは今や細野さんお一人になりましたが、
幸運にも3人が揃ったYMOのLIVEには

行ったことがありますし、教授には実は3回、

お会いできた経緯があるので、
直に会えたことはホントに

幸いにして貴重なことでした。

私が教授と最初にお会いしたのは中学生のとき。

YMOが衝撃的なデビューを果たし、
その、かつて聴いたことがない

テクノサウンドとスタイルの

すっかり虜になっていた当時の私は、

ハンサムで知的な印象が漂う教授に一目惚れ。

真っ先に大ファンになりました

細野さんや幸宏さんの凄さは、

後に彼等の音楽に触れるにつれて

敬うようになりましたが、
まだまだ子供の中学生の私には

音楽性とか人柄なんてチンプンカンプン。

まずは見た目が大事だったようで
『SOLID STATE SURVIVOR』の

ジャケ写の中で鋭い眼光を放つクールな教授に

グッと惹きつけられるものがありましたね。

でも、その後の教授の世界的活躍の足跡を思えば
中学生の時の私って、なかなか、

見る目があったのかも！と
ちょっぴり誇らしい気分ですね。

さて、そんな人気急騰中の教授とは、

中学時代に幸運にも2回出会っています。

それも、初めての出会いはなんと、

とある県内のデパートの屋上

そこで開かれた教授をお招きしたイベントで、
今風に言えばトークライブのようなノリでした。

司会者や参加者が教授に質問をして、

それに答えるというもので、
昭和の時代に良くありがちな

屋上イベントの一環でした。

世界のサカモトとの初対面が

デパートの屋上って今思えば、

奇跡的なシチュエーションですよね

まだまだ、YMOで駆け出しだった

当時の教授の価値は未知数だったからこそ

開かれたイベントでした。

そんなイベントの広告を

地元の新聞紙の片隅に（確か）見つけ、

同じく教授のファンだったクラスメイトの
女子と3人くらいで、片道1時間かけて

電車に揺れながら会いに行った記憶があります。

会場にはYMOファンがたくさん詰めかけていて
私たちは居場所を求めて人ゴミをかき分け、
階段のような少し高い位置から、
会場入りする教授を上から

眺めていたのを覚えています。

おそらく、教授を頭からまじまじ眺めた

中学生の女子って、そうはいないような気がします。

これは実に貴重ですね

ただ、残念ながら、もう記憶が、まだらで

話の内容は覚えていないけど、
小雨交じりで傘を差しながら、

ボソボソっと話していた教授の姿が

しっかりと心に焼き付いております。

後の世界のサカモトを上から目線で眺めていた
中学生の私、、、それも今思えばスゴイかも

2度目の再会は、やはり中学3年頃かな？
『春咲小紅』で一躍、時の人となった

矢野顕子さんのツアーに

教授がサポートメンバーとして

帯同していたコンサートに行った時。

メインは矢野顕子さんだけど
たまたま取れた席が前の方で、

これまた運よく、ほぼ正面で
教授がキーボードを演奏している姿を

あますところなく拝見致しました。

流石に、この時は、かっこよくキーボードを

弾いていたミュージシャンとしての

坂本龍一がそこにいました。

その姿を見て、やっと私が知っている

坂本龍一に会えた！と感動したものです。

あのデパートの屋上での、眼鏡をかけた

ラフな出で立ちのお兄さんとは

エライ違いでした、当たり前だけど
これは、今、思うとかなり笑える思い出話です。

そして、最後は教授、ユキヒロさん、細野さんが
揃ったYMOの再生LIVE。
この時は、もう、とっくに大人になっていた私は、
YMO再生後、初のアルバム『TECHNODON』の
東京ドームLIVEに行きました。

ここで、ようやく初めて念願の

YMOのLIVEに行けて、

遂に3人のメンバーと出会うことになります。

このライブは、斬新で超カッコよくて

素敵でホントに観れて良かったと思います。

こちらはYouTubeでも動画配信されています。

www.youtube.com