12月の星空案内 - 石井瑠香の星のCafé

（画像／NASAHubble宇宙望遠鏡）

こんにちわ　こんばんわ

いよいよ師走になってしまいました。

そして、今日はツリーを飾りましたが、

寒くないせいか、年末年始という気分に

ならないですね。

今年も残りわずかですが、

思い切り楽しみたいと思います

というわけで、今月の星空案内と

運勢をお伝えします。

　 12月の星空案内　

夏～冬にかけての星座が見られる時期です。夕方～夜は、夏の大三角形、秋の四辺形が良く見え、深夜にかけて、プレアデス星団、オリオン座、シリウスが東の空から昇ります。さらに、今月は1日火星最接近、14日頃にふたご座流星群が極大を迎え、木星と土星も見られ惑星のラインナップも充実。1年の締めくくりにふさわしく華やかな天体ショーが見どころです。

12月の星暦

１日　火星が地球に最接近
４日　海王星が留
7日　大雪（太陽黄経255度）
8日　満月／火星が衝
14日　ふたご座流星群が極大
16日　下弦
22日　冬至（太陽黄経270度）
23日　新月
29日　水星が留
30日　上弦

今月のスター・トピックス

　2年2か月ぶりに火星が地球に最接近

師走の始まりは、火星が2年2か月ぶりに地球に最接近というビックイベントが。2018年の7月に大接近した距離ほどではありませんが、地球と火星との距離は約8145万キロメートルの近さになります。1日の午前11時頃に接近し－1.9等という明るさに。12月6日～9日かけて、やや明るくなり－2.0等になるので来週半ばころまでが最も美しく見えるでしょう。
その後、火星は徐々に明るさを落としますが、12月下旬までは－1.5等以上の明るさを保ちそうなので、年内は火星の赤い輝きを楽しめそうです。

www.nao.ac.jp

●8日は火星が最も明るく輝き一晩中火星が観察できる

地球から見て天体が太陽とちょうど反対側になる瞬間のことを『衝』といいます。火星は1日に地球に接近をした後、8日には衝を迎え、太陽が沈むころに東北東の空から昇り日の出には西北西の空に沈むので一晩中観察することができます。－2.0の明るさになるので天体望遠鏡で火星観察はおすすめ。ぜひ、チャレンジしてみては？

●7日～8日は　明るい火星に満月が接近

来週末まで火星が美しく見える時期を迎えますが、衝を迎え明るさを増した火星に満月が近づきます。かなり明るい空になると思いますが、木星と火星は月の明るさに負けないほど輝くはず。とくに日没後の東の空に昇る月は大きく見えるので、大きな満月と火星のコラボはパワフルな眺めとなりそうです。

12月14日22時頃　『ふたご座流星群』が極大

年末の恒例天文イベントとしてすっかり定着した『ふたご座流星群』が、今年も極大期を迎えていきます。たくさんの流星する年間三大流星群のひとつですが、今年は、22時頃に月が昇るので観察は月が昇る前がおすすめ。

流星が最も多く見えるのは13日の夜から15日の明け方にかけて。空の暗い場所で1時間あたり最大40～50個前後の流星が見られると予想。極大期を挟んで前後数日間から流星が現れ、最大でも20個程の流星が見られると考えられます。

ぜひ、この期間は流星を意識して冬の星空をウオッチしてみましょう。